“奄美大島泥染工房OHSARI”奄美の伝統染色“泥染め”で「トライバル・民族・サーフ」柄のTシャツ等を作っています。

泥染めUSEDTシャツ「ジーンズの様な色落ちとは」その2
このページでは泥染めTシャツの“ユーズド感”についてご紹介したいと思います。

泥染めTシャツ商品のページでは「風合いが変化します。」 「着用と供に独特のユーズド感が出てきます。」
「擦れた部分がジーンズの“アタリ”のように白く色落ちします。」と書いていますが実際どんな感じになるのか・・・?

そこで、それらを言葉で説明するのは難しいので、このページでは実際に自分が着たTシャツを
「泥染めUSED(ユーズド)Tシャツ」としてご紹介したいと思います。

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-32

ではその前に予備知識として。。。
染料で染められたものは「日光・摩擦・洗濯など」の影響で退色が起こるのですが、その影響に対する強さを
数値で表したものを「〜堅牢度(けんろうど)」と言います。

そして泥染めなど天然染料の各種“〜堅牢度”はやはり化学染料と比べるとどうしても劣ってしまいます。
(ちなみに泥染めは草木染めの一種です。)

その中の一つ「摩擦堅牢度」つまり摩擦に対して弱いことによりジーンズの“アタリ”の様に擦れた部分が白く色落ちします。
これらの事を踏まえてご覧下さい。

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-21

こちらはUSED泥染めロングTシャツ「ティダンアイランド」ロングTシャツです。
元々の色は「その1」でご紹介のショートTシャツより“濃く”(濃茶色に)染色されていました。

こちらのTシャツは使用期間約1年、冬季に集中してヘビーローテーションで40〜50回着用。
使用時の状況はロンTの上に作業着風の綿のジャケットを着用、また部屋着として(下着の上に)着用していました。

ジャケットの下、また室内での着用が多かったのであまり直射日光には晒されていませんが、
2〜3日間連続着用するなどかなり長時間着用しました。

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-22

洗濯回数は約30〜40回だと思います。 こちらも他の洗濯物と一緒に普通に洗濯し陰干ししました。

全体的に退色が見られ、摩擦による色落ちで表面が白っぽくなっています。

泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-23 

生地の端や縫製部分は凸になっていて擦れ易いので他の部分より色落ちしています。
これらが「擦れた部分がジーンズの“アタリ”のように白く色落ちします」と表現している部分です。

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-24

袖は擦れる頻度が他より多いせいでしょうか、他の部分より色落ちしているようです。
また、かなりの頻度で腕まくりをしていたのでその時に擦れた跡が模様となって薄く残っています。

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-25

表面が色落ちし白くなったため模様の部分が少しぼやけたように見えます。(実際には模様部分は変色していません。)。

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-26

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-27

写真では伝わりにくいのですが生地全体が柔らかくなり着心地が良くなった感じです。。。

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-28

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-30

肘あてのある椅子に座っていたり、肘をついた姿勢で横になってゴロゴロしたり、、、と
ロンTの場合何かと肘をつくことも多いので肘の部分が他より少し色落ちしています。

泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-32

 泥染めTシャツの色落ち風合いの変化/その1シャツ-33

ヘビーローテーションでの長時間の着用と、元の色を濃い目に染色したのが影響だと思いますが、
こちらの方が「その1」で紹介したTシャツ「ハズキ」より色落ちしています。。

さていかがでしょうか。やはり“百聞は一見にしかず”ですね。
良くも悪くもこの風合いの変化が泥染めを含め天然染料の最大の特徴といえます。

実際の色落ちはそれぞれの使用頻度や状況、洗濯洗剤の種類,水温など様々な条件で変わってくると思います。
私の場合は他の洗濯物と一緒に洗濯しましたが、お客様には他のものと分けてお洗濯をお願いしています。

※モニタの違い等により実際と違って見えているかも知れません。
予めご了承下さい。